- まずは、宗教宗派の確認、ご親族と一般参列者への連絡と人数の把握
- 故人が残したエンディングノートがあれば、それを参照する
- マナーとして、服装と挨拶をおさえる
【心得】葬儀に必要な3つの情報を知る
喪主になると、葬儀会社と連携して、葬儀を取り仕切っていく必要があります。
葬儀をするにあたって、まずは下記の3点を早めに確認し手配をする必要があります。
・宗教宗派の確認
・葬儀に呼ぶ親族
・一般参列者への連絡と人数の把握
故人がエンディングノートなどで「他界した際に遺された家族にお願いしたいこと」をまとめている場合には、すぐに内容を確認しましょう。
ただ、故人がエンディングノートを残していない場合が多いのが現実です。いざというときのためにも、普段から家族間で情報共有しておく機会をもつことをおすすめ致します。
故人をしっかりとお見送りするためにも、また参列者に失礼がないようにするためにも、
・参列者をお迎えする服装などの最低限のマナー
・告別式時における出棺時の御礼・挨拶
を事前に把握しておくことは重要です。
急な葬儀を喪主として取り仕切るなか、細かい部分にまで気を配るのは非常に大変なことではありますが、ご家族と協力しつつ、また葬儀会社の協力を得つつ、ひとつひとつ進めていきましょう。
【弔事の服装は3種類】常に弔問客より格上の喪服を!葬儀での喪主・喪家の服装を知る
日本における冠婚葬祭・・・とりわけ、格式のあるものについては、昼夜問わず、また結婚式・葬儀を問わず、【正式】な喪服として「モーニングコート」を着用します。
喪服には、3つの種別があり
種別 | 喪服例 | 説明 |
---|---|---|
喪服(正式) | モーニングコート | 主に、喪主やその親族などが着用。告別式のほか法要など格式の高い法事の際に着用されることが多い。 着用することで、誰がその式の主催者(喪主)なのかがわかりやすくなる。 |
準喪服 | ブラックスーツ | オールマイティな喪服。全ての弔事において、着用しても間違いのない服装。 |
略式喪服 | ダークスーツ | 準備する時間がない場合…たとえば、急な訃報で弔問に駆けつけた場合や急な通夜に参列した場合など…に着用する喪服です。 |
喪主(喪家)、参列者など立場によって、どの喪服を選ぶか・・・または選ぶべきかが変わってきます。
基本的には、失礼のないように「弔問客より一段格上」の喪服を着用することが通例となっていますが、学生など遺族が若い場合には、紺やグレーのブレザー(学生服)を着用することが多いです。
なお、葬儀の内容や進行についても同様なのですが、喪服についても、宗教や地方・地域・親族間で特定のルールが定められている場合もあるので、上記は一般的なものと理解していただき、まずは年長者の方に「特例がないかどうか」を必ず確認すると良いでしょう。
服装の良い・悪いについては、下記にまとめておりますので、ご参考ください。
男性 | 女性 | ||
---|---|---|---|
望ましい 服装 |
和装 | 黒羽二重の染抜き 五つ紋付に羽織袴。 |
羽二重の染抜き五つ紋をつけた黒の無地。裏方のお手伝いがある方は小紋の着物でも大丈夫です。 |
洋装 | 正式礼装はモーニングコートになりますが、黒のスーツであれば大丈夫です。 | 黒のワンピースやスーツを着用しましょう。その際、ボタンなどに光沢のないものを選びましょう。 | |
ネクタイ | 黒以外NGとなります。 | ||
アクセサリー | パールかブラックパールのネックレスにします。 | ||
バッグ | 黒の布製が正式となっています。小ぶりなものや小さい手提げを用意しましょう。 | ||
靴 | 黒のものにしましょう。 | 黒のもので、 ヒールは3~5cm以内の ものにしましょう。 |
|
望ましくない 服装 |
・襟ぐりが大きいもの ・白カフス ・膝丈より短いスカート ・サテンやレース ・二連のネックレス ・結婚指輪以外の指輪 ・エナメル素材・爬虫類素材・金飾りのバッグ |
【基本的には3回?】挨拶のタイミングを知ろう
喪服と同様に、宗教・宗派や地方・地域・親族間が持つ特有のルールなどによって異なりますが、基本的には、
- 通夜ぶるまい
- 葬儀、告別式終了後
- 精進落とし
上記3つの場面で挨拶をすることが多いようです。
どの挨拶においても、弔問・参列頂いたことに感謝を述べ
挨拶の時点 | 伝えるべき情報 |
---|---|
通夜ぶるまい | ・お葬式・告別式についての案内 |
葬儀、告別式終了後 | ・故人のエピソード ・精進落しに関する案内 |
弔問・参列者が間違わないように、次の進行に関する情報を必ず伝えるようにします。
なお、挨拶内容を覚えるのが難しい場合には、メモをとって挨拶時に参照しても問題ありません。
一連の法要が済んだあとに、僧侶並びに参列者で食事をし、喪主(喪家)が各々をねぎらう宴席を精進落しといいます。
過去、初七日の間に精進料理を食べたうえで、忌明けを迎える(落とす)・・・ことから精進落しと呼ばれています。
なお、初七日の法要は、火葬から1週間後に再度弔問客を参集することは近年では難しいこともあり、火葬当日に「繰り上げ初七日」として、火葬と併せて行われることが増えています。
参列した経験はあっても、喪主、喪家として葬儀を執り行う事はなかなかありません。
そのため、立ち居振る舞いやマナーには不安が尽きません。
雅セレモニーでは、可能な限り喪主並びに喪家のみなさまに寄り添ったお手伝いができればと考えております。
不安や疑問に思ったことは喪主やご家族の皆様が納得いくまでご説明・サポートをさせていただきます。
エンディングノートとは、自身の終末期や死後、家族が様々な判断や手続きをする際に、必要となる情報を残すためのノートのことです。法的な効力はありませんが、自分で自分の意思を伝える事ができなくなったときに「思いを伝える」のに重要な役割を果たします。