本来はお坊さんが仏の教えを説き聞かせ、念仏を唱えて病人を治すことをいう。仏法僧(仏とその経典とその教えを説く僧)を敬い、貧しい人々を憐れみ、恵みを施せば、田に穀物が実るように幸福と利益を得るという「福田」の一つ。キリスト教などでもそうである、信心深い人々にとって、心の病いを救ってくれる僧侶は、また肉体の病いをも治してくれるはずだ、という願いが強かったのである。