今は広く精を出して努力することの意に用いられているが、本来の意は一途に仏道修行にはげむこと。そして精進の際には身を清め、心を慎むということから不殺生戒に基づいて肉を断ち、また臭気が強くて精をつけるにんにく、ニラなどを遠ざけ、それ以外の穀類や野菜で食事を工夫する。これがすなわち「精進料理」というわけである。